中学校へ入学
「陸上部で頑張るぞ」
「新しい友達作るぞ」
期待いっぱいで入学した中学校。
小学校時代の仲の良い友達とはクラスが離れてしまったけど、
今のクラスの子達と仲良くなりたいな。
そんなことを思っていたけど、周りはもう仲良いグループが固まってきている。
しかもおしゃれな女の子が多い。
活発だけど、おしゃれの「お」の字も知らない自分からしたら、
周りの子は別次元で眩しく感じた。
「わたし地味だから仲間に入れない…」
なんとなく阻害感を感じた。
どんどん内向的に
クラスの子達と自分を比べて気後れしているうちに、
自分から声をかけるのが怖くなってきた。
「私なんかが話しかけたら迷惑なんじゃ」
「ドラマとかファッションの話しとか分かんないや」
「会話を盛り上げれる話題ないし…」
そんなことを考えているうちに誰にも話しかけれず日々が過ぎていった。
小学生時代の友人の元へ行っても、
その友人には新しい友達ができていて、自分は入れないと勝手に遠慮してしまう。
「なんだか寂しいな」孤独という感情を初めて認識する。
陸上部へ入部
中学校の楽しみの一つであった陸上部へ入部
リレーで活躍したくて短距離走の選手を目指した。
練習内容はハードだけど、
走るのは気持ちいいし、優しい先輩に共に頑張る同級生たち。
私の居場所はここだと思った。
クラスに馴染めなくても部活には出たいから学校は休まず行こうと心に決めた。
「足が速くなってリレーで活躍したら、友達できるかな」
なんてことを思い練習に励んでいた。
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